鉄道情報システム株式会社と共同でIoTに関するワークショップを開催
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6月2日・3日に鉄道情報システム株式会社と共同でIoTに関するワークショップを開催しました!
6月2日・3日に野田阪神校で開催したマイクロビットを使ったワークショップについてのご報告です!
今回、鉄道情報システム株式会社様(JRグループで列車の座席予約システムなどを手掛けている会社です)にプロのSEたちが行っている開発手法も取り入れた独自のカリキュラムを作成していただきました!
マイクロビットは、LEDとボタンのついたマイコンボードで、加速度センサーや磁力センサーを備えており、ワニ口クリップでつなげば他にも様々な機能を付け加えることができるプログラミング教材です。
比較的安価なので、イギリスでは11歳と12歳の小学生全員に配布されているポピュラーなツールです
そんなマイクロビットですが、なんといっても特徴的なのは無線機能。
複数のマイクロビット同士をつなげることができるのでIoTの学習に使うことができます。
今回のワークショップのテーマもIoT、鉄道情報システムからお越しいただいた講師の松川さんからの「鉄道情報システムという会社が大切にしていることって何だと思う?」という問いかけから始まりました。
参加してくれたのは2016年からプログラボに通ってくれている小学5,6年生14名。
プログラボの授業を通じて様々なものを作ってきているので、「正確に動くこと」や「壊れないこと」など、品質に関する答えを出してくれたほか、「お客さんが欲しいと思うものを作ること」といった、すぐにでも働くことができそうな回答をしてくれた人もいました。
みんなの小学生とは思えないハイレベルな答えに驚く松川さん、「どれも大事ですが、実は鉄道情報システムという会社が一番大切にしているのは『人と人とのつながり』なんですよ。このワークショップを通じて、人やモノがつながることの大切さを実感してほしいと思っています。」とお話してくださいました。
その後、初日はマイクロビットについての講習会と個人制作を行いました。
様々な工夫を凝らして計算機(Aボタンを押した回数とBボタンを押した回数を足す)や、じゃんけんゲーム、シューティングゲームなどを作り、全員の前で自分が作ったプログラムについて発表してもらいました。
とはいえ、1台のマイクロビットではできることに限りがあることをみんな実感したようで、翌日は3~4人のチームでグループ制作を行いました。
4つのチームそれぞれでアイデアを出し合い、ホワイトボードに工程や役割を記入していきます。
「こういうのがいいよな!」、「そのためにはこんなプログラムちゃう?」と相談しながらプログラムを作っていく様子は自分たちが仕事をしている様子と同じ、とサブ講師を務めてくださった鉄道情報システムの小川さんは驚きの表情で彼らの取り組み姿勢を見つめていました。
最終的に出来上がったのは次の4つ。
1・無線で文字を送りあうことができるリストバンド(ポケベルが子どもたちにとっては逆に新しかったようです)
2・コントローラーで動かすサッカーロボット(タイムを表示する掲示板付き)
3・コントローラーで動かす戦闘ロボット(機敏に動くように車をうまく使っていました)
4・コントローラーで動かすクレーンゲーム(マインドストーム®も使って面白いゲームに仕上げてくれました)
発表もチームそれぞれで味があり、見ごたえがありました。
みんなの感想を見ていると、ものがつながることでできることの幅が広がることや、一人よりチームで取り組んだ方がより多くのアイデアが出ることなどを書いてくれていました。
最初に松川さんが言っていたことを実感してくれたようです
面白いワークショップでしたので、今後も関西や東京で開催していきたいと思います。
参加してくれたみなさん、ありがとうございました!